キハ58 612



1965年2月5日富士重工製の6-3次車で、昭和39年度早期債務で山形機関区へ配置された仲間の1両。同一ロット611〜613では611・612が山形へ配置されている。山形では急行「ざおう」「出羽」等、東北本線から奥羽本線へ入る幹線急行をメインに、陸羽東線や米坂線の支線急行で使用された。東北・上越新幹線開業に伴う「57-11改正」で急行が大削減された後は、1982年11月22日付で遠く熊本へ転出した。熊本ではキハ55に代わり豊肥本線等で普通列車に使用されるようになった。しかし国鉄最後の「61-11改正」以降新型のキハ31が投入されると余剰となり、後期車ながら1987年3月30日付で廃車となった。

前面は、国鉄時代の土崎で前面補強が施工されておいる。ワイパーは強化型のWP50に更新されているが、手すりの位置は変わっておらず、土崎工場の標準スタイルである。タイフォンカバーはスリット状カバーに改造されている。テールライトは後期車のように外ばめ式に改造されており、山形の特徴である。放送用ジャンパ受栓は原形のステップ一体型で設置されている。
側面はほぼ原形のままである。
屋根上はほぼ原形のままである。当車はJRへ継承予定であったのか、列車無線アンテナが取り付けられたが結局JRへ継承されなかった。
床下もほぼ原形である。


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