キハ58 658



1965年11月2日新潟鉄工製の6-5次車で、昭和39年度第一次民有で新潟機関区へ配置された仲間の1両。同一ロット655〜658が同日に新潟へ配置されている。新潟では急行「赤倉」「いいで」「羽越」等で使用されたが、1971年度に新潟地区で一部所要減となり、当車は657及び次ロットの659とともに九州へ移ることとなり、1971年5月31日付で竹下機関区へ移動した。移動後同年度中に冷房化改造されたものと思われる。竹下では長崎本線系統の急行列車で使用され、「57-11改正」での急行廃止後は九州北部・筑豊地区でのローカル輸送に使用された。そのままJR九州へ継承された。JR化後は1989年に操配用として直方へ移動し、塗装も九州急行色へ変更された。その後も北九州地区を中心に波動用や急行の増結、遊休時は普通列車等で使用されたが次第に稼働率が低下し、1994年12月19日付で廃車となった。

前面は、九州タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造され、それに伴い運転席窓下の手すりが若干下に移動しているのは九州では標準形。ステップの位置や制御用KE53ジャンパ受栓の位置等も、九州標準の形態。タイフォンカバーは、スリット状ながら、下部の形状が若干異なる、九州タイプを装備する。正面窓上の水切り及び通風口は原型のままである。
屋根上は冷房化以降手を加えられていない。
側面はおおむね原形である。
床下もほぼ原形である。スカートの取り付けが行われたかどうかは不明である。


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