キハ58 659




1965年11月10日新潟鉄工製の6-5次車で、昭和39年度第一次民有で新潟機関区へ配置された仲間の1両。同一ロットでは659〜662が同日に新潟へ配置されている。新潟では急行「赤倉」「いいで」「羽越」等で使用され、1970年8月には冷房化されたが、1971年度に新潟地区で一部所要減となり、当車は前ロットの657・658とともに九州へ移ることとなり、1971年5月31日付で竹下機関区へ移動した。竹下では長崎本線系統の急行列車で使用され、電化による急行廃止後は九州北部・筑豊地区でのローカル輸送に使用された。そのままJR化を迎える。1989年度には急行増結・波動用車として九州急行色へ変更され、前記の目的の他、筑豊地区のローカル運用で使用された。1991年3月16日には竹下区廃止直方統合により直方気動車区へ移動するが、引き続き九州北部・筑豊で普通列車に使用された。1996年6月1日には組織改正で筑豊篠栗鉄道事業部へと移管された。1990年代末期には波動輸送の減少、キハ40系の転入により余剰となり、1999年3月31日付で廃車となった。

前面は、前面補強が未施工となっている。ワイパーは強化型のWP50へ改造され、それに伴い運転席窓下の手すりが若干下に移動しているのは九州では標準形。ステップの位置や制御用KE53ジャンパ受栓の位置等も、九州標準の形態。タイフォンカバーは、スリット状ながら、下部の形状が若干異なる、九州タイプを装備する。正面窓上の水切り及び通風口は原型のままである。
屋根上は通風器がすべて撤去されているのは九州共通の標準仕様である。また排気口が屋根より若干飛び出しているのも九州標準。水タンクは原形である。
側面はおおむね原形である。乗降ドア点検蓋は、後期車標準の横長のタイプとなっている。
床下では、前位側へスカートの取り付けが行われている。それ以外はほぼ原形である。


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