キハ58 664



1965年11月15日新潟鉄工製の6-5次車で、昭和40年度第1次民有で秋田機関区へ配置された仲間の1両。同一ロット663・664両車とも秋田へ配置されている。秋田では急行「おが」「羽越」等の奥羽本線・羽越本線の幹線急行で使用され、青森運転所のキハ58系が移管された1972年以降は急行「しらゆき」で遠く金沢まで顔を出した。東北新幹線開業の「57-11改正」後は、男鹿線・田沢湖線等の普通列車で使用され、そのままJR東日本へ継承された。JR化後は、1991年10月に機関がコマツ製DMF11HZへ換装され1992年頃に秋田色に変更された。1996年3月には秋田新幹線工事のため田沢湖線が全面運休となり、また701系投入により電化区間普通列車の電車化も進み、1997年6月2日付で廃車となった。

前面は、正面窓上の通風口が残存している。前面補強は施工されていない。ワイパーは強化型のWP50に更新されているが、手すりの位置は変わっておらず、土崎工場の標準スタイルである。タイフォンカバーは新製時からのシャッター付である。テールライトは後期車のように外ばめ式に改造されている。放送用ジャンパ受栓は土崎標準の、テールライトの外側付近へ移設されている。デフロスタは、運転席側のみに付いている。
屋根上は、ほぼ原型のままである。
側面は乗降ドア下部の丸窓が残存しているのがJR東日本では珍しい。また、機関換装時に給水口が埋められている。汚物処理装置が取り付けられており、その点検蓋が側面に設けられている。
床下では、機関はコマツ製DMF11HZへ換装されており、同時に機関予熱器が撤去されている。油タンクは角型のものに交換されている。スノープロウは複線型を装備する。後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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