キハ58 665



1965年11月20日新潟鉄工製の第6-5次車で、昭和40年度第1次民有で高松機関区へ配置された。同一ロット665・666両車が高松へ配置されている。高松では四国全域の急行列車で使用され、1969年度に冷房化改造された。国鉄時代晩年の「55-10改正」で四国急行の減車が行われ、この際に当車は車齢の高い徳島のキハ58を捻出すべく、1980年10月1日付で徳島へ転出した。なおこの際に捻出された徳島の若番車は水戸と七尾へ転出し、更に非冷房車やキハ55系を捻出する転配が行われている。徳島移動後は急行「阿波」「むろと」等の徳島地区の急行で使用され、そのままJR四国へ継承された。JR化後は内装が回転クロスシートに改造され引き続き急行に使用され、1989年2月9日には四国色へ変更された。しかし1990年11月21日の急行「阿波」全廃後は汚物処理装置が未設置であったことも災いし、比較的後期車ながら1992年3月31日付で廃車となった。

前面は、四国タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが運転席窓下の手すりは手を加えられていない、四国標準の形態。制御用KE53ジャンパ受栓の位置等も、四国標準の形態。放送用ジャンパ受栓は、新製時よりステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、スリット状カバーに改造されている。
側面はほぼ原形である。
屋根上は、冷房改造車標準の形態で特筆すべき点はない。
床下は、ほぼ原形である。四国のキハ58系では最後まで汚物処理装置を取り付けていない車両であった。


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