1966年1月19日富士重工製の6-5次車で、昭和40年度1次民有で竹下気動車区へ配置された。同一ロット687～689のうち、当車のみが竹下へ配置されている。竹下では鹿児島本線や長崎本線の幹線急行で使用され、1969年度には早くも冷房化された。鹿児島本線の電化後は長崎本線の急行で長く使用され、「57-11改正」で急行が全廃された後は、主に博多近郊のローカル輸送に使用された。国鉄末期にはジョイフルトレインの種車となり、1987年2月26日付で「Bun-Bun」に改造され、キハ58　8001へ改番されJR九州へ継承された。JR化後もジョイフルトレインとして活躍した。1991年3月16日には組織改正で直方気動車区に統合されるが、引き続き博多運用で竹下ベースに運用された。しかし1990年代半ばになると定期列車のグレードアップも進みジョイフルトレインの見直しが行われ余剰となり、1994年12月19日付で廃車となった。

前面は、九州タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造され、それに伴い運転席窓下の手すりが若干下に移動しているのは九州では標準形。ステップの位置や制御用KE53ジャンパ受栓の位置等は、九州標準の形態。放送用ジャンパ受栓は、原形のままのステップ一体型である。タイフォンカバーは、スリット状ながら、下部の形状が若干異なる、九州タイプを装備する。
屋根上は冷房化以降大きな改造はされていないが、デッキ上の通風器が撤去されている。
側面は、Bun-Bunに改造された際に、後位側のデッキが撤去され、また後位側の側面窓が1枚埋められている。ジョイフルトレイン改造車で、後位側デッキが潰されるのは珍しい。
床下はほぼ原形のままである。JR九州標準のスカートが取り付けられている。

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