キハ58 708



1965年10月8日日本車両製の6-5次車で、昭和40年度1次民有で秋田機関区へ配置された。同一ロット705〜709のうち、707〜709が秋田へ配置されている。秋田では急行「おが」「羽越」等の奥羽本線・羽越本線の幹線急行で使用され、青森運転所のキハ58系が移管された1972年以降は急行「しらゆき」で遠く金沢まで顔を出した。東北新幹線開業の「57-11改正」時には、盛岡へ転出した兄弟の707・709と異なり引き続き秋田に残留し、男鹿線・田沢湖線等の普通列車で使用され、そのままJR東日本へ継承された。JR化後は、1992年3月に機関がコマツ製DMF11HZへ換装され1992年頃に秋田色に変更された。1996年3月には秋田新幹線工事のため田沢湖線が全面運休となり、また701系投入により電化区間普通列車の電車化も進み、1997年6月2日付で廃車となった。

前面は、国鉄時代の土崎で前面補強が施工されておいる。ワイパーは原型のWP35のままで、手すりの位置も変わっていない。放送用ジャンパ受栓は土崎標準の、テールライトの外側付近へ移設されている。テールライトは後期車のように外ばめ式に改造されている。正面窓上の通風口が残存している。デフロスタは、運転席側のみに付いている。
屋根上はほぼ原型のままである。
側面は、乗降ドア下部の小窓が残存しているのがJR東日本では珍しい。当地区では側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。JR東日本のエンジン換装車共通で、側面の機関冷却水給水口が埋められている。汚物処理装置が取り付けられており、その点検蓋が側面に設けられている。
床下では、複線用スノープロウを付けている。エンジンは、防火対策・車両更新の際にコマツ製DMF11HZへ交換されている。後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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