キハ58 709



1965年10月8日日本車両製の6-5次車で、昭和40年度1次民有で秋田機関区へ配置された。同一ロット705〜709のうち、707〜709が秋田へ配置されている。秋田では急行「おが」「羽越」等の奥羽本線・羽越本線の幹線急行で使用され、青森運転所のキハ58系が移管された1972年以降は急行「しらゆき」で遠く金沢まで顔を出した。東北新幹線開業の「57-11改正」時には、盛岡の老朽キハ55を置き換えるために、兄弟の709と共に11月23日に転属した。盛岡では急行「陸中」や、田沢湖・釜石・山田・花輪線の普通列車で使用された。1985年より急行「陸中」にも冷房車が入るようになり、当車は専らローカル用となり、国鉄末期の1987年3月に盛岡色へ変更されそのままJR東日本へ継承された。JR化後は引き続き盛岡周辺の山岳路線で使用されたが、1990年より始まったキハ110系投入により余剰となり、当車は機関換装の対象とならず、1993年9月27日付で廃車となった。廃車後は真っ白へ塗られサハリンへ譲渡された。

前面は、国鉄時代の土崎で前面補強が施工されておいる。ワイパーは強化型のWP50に更新されているが、手すりの位置は変わっておらず、土崎工場の標準スタイルである。放送用ジャンパ受栓は盛岡地区標準の、ステップ上部へ移設されている。テールライトは後期車のように外ばめ式に改造されている。正面窓上の小手すりに、盛岡・函館地区標準の警戒表示板がついている。
側面はほぼ原形であるが、秋田時代に汚物処理装置を取り付けていた関係で、その点検蓋が便所側面に残っている。
屋根上はほぼ原形のままである。
床下では、単線用スノープロウを付けている以外はほぼ原形である。


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