キハ58 723



「アクアエクスプレス」に改造され、後に熊本で急行「くまがわ」で使用された車両。

1966年2月12日帝国車両製の6-5次車で、昭和40年度第一次民有で鹿児島機関区へ配置された。同一ロット723〜727全車が鹿児島へ配置されている。鹿児島では急行「フェニックス」等鹿児島・日豊本線の幹線急行や、九州南部の急行で使用され、1969年度には冷房化されている。1975年にはお隣都城との間で運用移管があり、当車は1975年3月10日付で都城へ転出した。都城では急行「えびの」等で使用され、そのままJR九州へ継承された。都城運転区は1988年には廃止され鹿児島へ統合となり、当車は1988年3月13日付で鹿児島へ戻っている。そして転属直後の1988年7月28日付で小倉工場にて「アクアエクスプレス」の先頭車へと改造され、車番もキハ58 7004と改められ竹下気動車区へ配置された。改造後は「アクアエクスプレス」として香椎線で主に使用されたが、そのアコモから団体・臨時列車に使用されることも多かった。その後九州ではジョイフルトレインの縮小が相次ぐが、当車は定期列車として使用しやすい構造であったため、急行「くまがわ」用に活用されることになり、1993年3月18日付で熊本へ転属した。熊本では「アクアエクスプレス」のロゴのまま急行「くまがわ」で使用されたが、急行「えびの」の運転系統変更の際に余剰となり、2001年3月1日付で廃車となった。

前面は、大幅に改造され、原形の面影はないが、205系電車にも通じるセンスあるデザインに仕上げられている。。
屋根上も大幅に手を加えられ、クーラー横の通風器が撤去された代わりに、クーラー間に強制換気が追加された。
側面は固定窓化され、更に側窓上部にも曲面窓が追加され、大幅に改造されている。便所は残置されているが窓は閉塞されている。前位側の乗降ドアが窓の大きい新品に交換されている。
床下では、前位側へスカートの取り付けが行われている他はほぼ原形である。


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