キハ58 734




1966年3月29日新潟鉄工製の第6-6次車で、昭和40年度第2次民有で美濃太田機関区へ配置された。同ロットは734のみである。美濃太田では急行「のりくら」を中心に高山本線で活躍した。1970年中盤には冷房化されている。国鉄末期には急行「のりくら」は徐々に格上げ・廃止され、「61-11改正」では急行運用は名古屋へ集約された後は普通列車運用のみとなり、そのままJR東海へ継承された。1989年のキハ11投入の際にキハ58は極力伊勢へ集約することになり当車は1989年3月7日付で伊勢へ転出した。伊勢では長らく紀勢本線の普通列車で使用されたが、キハ75・キハ11の追加増備によるキハ58系全廃計画により2000年1月4日付で廃車となった

外観は、名古屋時代の形態を色濃く残している。
前面は、名古屋工場タイプの前面補強がされている。ワイパーは原型のWP35のままであり、運転室窓下の手すりも原型のままである。タイフォンは当ロットオリジナルのシャッター式のままである。テールライトは、当ロットから新製時より外ばめ式である。制御用ジャンパ受栓の位置は、名古屋地区標準の位置である。放送ジャンパは、名古屋地区標準でステップの下に設置されている。
側面では、ほぼ原型であるが、乗降ドア隅の丸穴が板で塞がれている。
屋根上は、デッキ上の通風器が残っているのが当地区では珍しい。
床下機器は原型であるが、すべて灰色で塗装されているのは晩年の東海地区の特徴である。


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