キハ58 751 → キハ58 5516




1966年4月27日日本車両製の第6-6次車で、昭和40年度第1次債務で福知山機関区へ配置された。同一ロット751〜755のうち、751・752が福知山へ新製配置された。福知山ではキハ55系に混じり、山陰本線・福知山線の急行「丹後」「丹波」等で使用された。1970年6月に冷房化され、長く福知山で活躍した。1985年3月には、急行「きのくに」廃止により状態の良いキハ58が大量に福知山地区へ転入し、若番車を置き換えたが、当車は後期ロットでありそのまま福知山に残留した。国鉄最後の「61-11改正」で福知山線が電化され、急行「丹波」の廃止により当車は兄弟の752とともに1986年10月31日付で七尾機関区へ転出し、そのままJR西日本に継承された。JR化後は1987年度に近郊化改造され普通列車専属となり、1989年度で七尾普通色へ塗装変更された。しかし1991年7月には七尾線和倉電化、七尾以遠の第三セクター化により余剰となり、播但線の客車列車置き換えに活用されることになり、1992年1月20日付でロングシート化の上キハ58 5516へ改造された。その後は姫新線・播但線の普通列車で使用され、1994年1月18日に「姫路色」へ変更された。しかしながら、需要の旺盛な播但線は電化されることになり、1998年3月14日ダイヤ改正で電化のため姫路のキハ58系は全て余剰となった。そして当車は1999年4月19日付で廃車となった。

外観は福知山時代の形態を色濃く残している。
前面は、福知山時代に後藤工場標準タイプの前面補強が施工されている。ワイパーはWP50へ更新され、その際に運転台側正面窓下手すりが短くなっているのは、後藤工場の標準形態である。制御ジャンパ受栓の位置、ステップの位置は、後藤工場標準の位置にある。タイフォンはシャッター式のままとなっている。テールライトは、新製時より外ばめ式である。放送用ジャンパ受栓は、ステップの下に設置されているが、通常の車両より若干位置が低い。正面窓上の水切りは撤去されている。
側面では、前面窓から延びる水切りが撤去されている。運転席側バランサー点検蓋は新製時のままである。乗降扉下部隅の丸窓は撤去され存在しない。
屋根上は、通風器は冷房車標準の押し込み型である。水タンクは角型に換装されている。
床下は、ほぼ原型である。


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