キハ58 757 → キハ58 5004



1966年5月2日日本車両製の6-6次車で、昭和40年度第1次債務で大分機関区へ配置された仲間の1両。同一ロット756〜760では756〜757が大分へ配置されている。大分では急行「由布」「火の山」等久大本線・豊肥本線急行で活躍し、1969年6月に冷房化された。国鉄末期まで大分で急行用として活躍し、1985年の急行指定席アコモ改造の際に種車に抜擢され、1985年2月25日付でグリーン車発生品のリクライニングシート化され車号もキハ58 5004に変更された。そしてそのままJR九州に継承された。JR化後、1989年3月ダイヤ改正で急行「えびの」2往復が博多発着となり、当運用に使用すべく1989年3月10日付で竹下へ転出し、1989年7月21日に「九州急行色」へ変更された。1990年1月31日には機関換装の試験車に選ばれ、前位側のエンジンが神鋼製DMF14HZへ換装された。1991年3月16日付で竹下気動車区は直方気動車区へ統合されるが、運用の実態は同じであった。1993年3月の博多「えびの」廃止により、筑豊本線のローカル輸送用になった。しかしながら、機関換装は九州のキハ58系では定着せず、次第にその特殊装備と普通列車用に向かない車内装備から真っ先に淘汰対象となり、1996年12月12日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは強化型のWP50へ改造され、それに伴い運転席窓下の手すりが若干下に移動しているのは九州では標準形。制御用KE53ジャンパ受栓の位置は、九州標準ではなく、タイフォンの左右に配置されている。放送用ジャンパ受栓は、JR九州化後の小倉工場標準である、助手席側テールライトの右へ移設されている。タイフォンカバーは、九州タイプではない、通常のスリット式を装備する。急行用のフック式のヘッドマーク掛けが貫通扉に取り付けられている。テールライトは新製時から外ばめ式である。
屋根上は、排気口が屋根より若干飛び出している以外は、ほぼ原型である。
側面はおおむね原型であるり、400番台以降の乗降扉下部の丸窓が現存している。
床下では、前位側へスカートの取り付けが行われている。機関は、前位側が神鋼製DMF14HZ機関へ換装されている。機関予熱器は残置されている。


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