キハ58 760



1966年5月2日日本車両製の6-6次車で、昭和40年度第一次債務で函館運転所へ配置された仲間の1両。同一ロット756〜760の5両のうち、756・757は大分配置・758・759は函館経由青森配置、760は苗穂経由青森配置であった。苗穂へは北海道夏季輸送用の仮配置であり、1966年9月18日付で青森へ転出した。青森では急行「しらゆき」等で使用された。1973年には青森運転所のキハ58系配置が廃止され、配置車は秋田・盛岡へ転出したが、当車は1973年10月1日付で秋田運転区へ転出した。秋田では急行「しらゆき」「おが」「羽越」等の奥羽本線・羽越本線の幹線急行で使用された。東北新幹線開業の「57-11改正」時に前記の急行は全廃されるが、引き続き秋田に残留し男鹿線・田沢湖線等の普通列車で使用され、そのままJR東日本へ継承された。JR化後は、1991年5月に機関がコマツ製DMF11HZへ換装され1992年頃に秋田色に変更された。1995年の701系電車投入時に気動車普通列車の電車化が行われ余剰となり、1995年12月28日付で廃車となった。

前面は、国鉄時代の土崎で前面補強が施工されておいる。ワイパーは原型のWP35のままであるが、左右とも手すりが若干下に下がっている。放送用ジャンパ受栓は土崎標準の、テールライトの外側付近へ移設されている。テールライトは新製時より外ばめ式である。正面窓上の通風口が残存している。デフロスタは、運転席側のみに付いている。
屋根上はほぼ原型のままである。
側面は、乗降ドア下部の小窓が残存しているのがJR東日本では珍しい。当地区では側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。JR東日本のエンジン換装車共通で、側面の機関冷却水給水口が埋められている。汚物処理装置が取り付けられており、その点検蓋が側面に設けられている。
床下では、単線用スノープロウを付けている。エンジンは、防火対策・車両更新の際にコマツ製DMF11HZへ交換されている。後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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