キハ58 772



1966年6月10日富士重工製の7-1次車で、昭和40年度第二次債務で高松機関区へ配置された。同一ロット770〜773全車が高松へ配置された。高松では四国島内の急行列車で使用され、1968年3月30日付けで簡易冷房車に改造されたのちに、1970年4月25日付けで量産冷房化された。その後も国鉄末期まで四国の急行列車で活躍し、JR化直前の1987年3月31日付で回転クロスシート化されそのままJR四国へ継承された。JR化後は1988年度「四国色」へ変更され引き続き急行列車で活躍したが、2000系特急が新製投入された1990年11月ダイヤ改正で高松の急行型配置は無くなり、他車は他区へ転出し再活躍するなか当車はそのまま高松にて1991年3月31日付で廃車となった。

前面は、後期車であることから、前面補強未施工のまま一生を終えている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが運転席窓下の手すりは手を加えられていない、四国標準の形態。制御用KE53ジャンパ受栓の位置は、四国標準の位置に改造されている。タイフォンカバーは、シャッター付からスリット状に改造されている。
側面は原形を良く保っているが、汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋が設けられている。四国共通の改造で、乗降扉隅の丸窓が撤去され完全になくなっている。
屋根上は、前位側デッキの通風器が残存している。それ以外は標準的な冷房車の形態である。
床下は概ね原形であるが、後位側に汚物処理装置が設置されている。



キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る