キハ58 799




1966年9月26日日本車両製の第7-2次車で、昭和41年度本予算で美濃太田機関区へ配置された。同一ロットの798・799・1000・1002全車が美濃太田へ配置された。当ロットは番号が飛んでいるが、同時期には番号とロット・製造時期がまちまちなケースが多々あった。美濃太田では急行「のりくら」を中心に高山本線で活躍した。1970年中盤には冷房化されている。国鉄末期には急行「のりくら」は徐々に格上げ・廃止され、「61-11改正」では急行運用は名古屋へ集約された後は普通列車運用のみとなり、そのままJR東海へ継承された。1989年のキハ11投入の際にキハ58は極力伊勢へ集約することになり当車は1989年3月4日付で伊勢へ転出した。しかし1年後に1990年には車両交換が行われ、当車は快速「みえ」で使用するため1990年2月頃に名古屋へ転属した。そして転属後「みえ」色化された。以降は一貫して快速「みえ」で使用され、1994年のキハ75系投入後は予備車となるが、増発・増結時に活躍した。しかしながら1999年のキハ75・キハ11の追加増備によるキハ58系全廃計画により1999年10月12日付で廃車となった。

外観は、名古屋時代の形態を色濃く残している。
前面は、後期車であり前面補強されていない。ワイパーはWP50へ更新されそれに伴い運転室窓下の手すりが極小のものとなっているのは、名古屋地区の特徴である。タイフォンは当ロットオリジナルのシャッター式のままである。テールライトは、当ロットは新製時より外ばめ式である。制御用ジャンパ受栓の位置は、名古屋地区標準の位置である。放送ジャンパは、名古屋地区標準でステップの下に設置されている。なお当ロットから標識灯掛けフックが台座の無いタイプへ変更されている。
側面では、ほぼ原型であるが、乗降ドア隅の丸穴が板で塞がれている。当次車から便所窓が横長の長方形になっている。
屋根上は、標準的な冷房車の形態である。
床下機器は原型であるが、すべて灰色で塗装されているのは晩年の東海地区の特徴である。


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