キハ58 815



1963年2月20日帝国車両製の4次車で、昭和37年度利用債で山形機関区に新製配置された。同一ロット812〜815全車が山形へ配置されている。当車は修学旅行用であり、東北本線の修学旅行輸送や波動輸送で使用された。1966年には運用統一の観点から809〜811が配置されている盛岡へ転属した。「ヨンサントオ改正」の東北本線全線電化で東北本線の修学旅行輸送から撤退し、山形へ転属し主に奥羽本線の修学旅行輸送で使用された。しかし電化の進展とともに気動車による修学旅行輸送は減少し次第に一般車に混ざって「ざおう」「出羽」「あさひ」等の急行列車で使用された。1978年以降は塗装も一般の急行色へ変更された。東北新幹線開業に伴う「57-11改正」では急行の削減が行われ、当車を含むキハ58 814〜816は九州へ転属することとなり1982年11月28日付で直方へ転属した。直方ではキハ55を置き換え主に筑豊地区の普通列車で直方生え抜きの800番台と共に活躍した。しかし筑豊地区の地方交通線の廃止により余剰となり、1986年3月31日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形のままである。放送用ジャンパ栓納めは後期車に準じたステップ一体型で設置されている。テールライトは外ばめ式に改造されている。タイフォンは回転蓋式のシャッターが取り付けられていたが、山形時代にシャッターが取り外されスリット状カバーが付いている。そのためタイフォン脇の仕上げが直線となっており珍しい。
側面はほぼ原形のままである。便所窓位置が高いのが800番台の特徴である。
屋根上は、原形のままである。
床下はほぼ原形である。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る