キハ58 818



1963年2月28日帝国車両製の4次車で、昭和37年度利用債で小牛田機関区に新製配置された。同一ロット816〜819のうち、817〜819が小牛田へ配置されている。当車は修学旅行用であり、東北本線の修学旅行輸送や波動輸送で使用された。小牛田へ配置された817〜819は新製後間もない1963年度中に運用の都合で郡山へ転属している。以降主に東北南部の修学旅行輸送で使用された。しかし電化の進展とともに気動車による修学旅行輸送は減少し次第に一般車に混ざって「ざおう」「いいで」等の急行列車で使用された。そして1978年以降は塗装も一般の急行色へ変更された。東北新幹線開業に伴う「57-11改正」では急行の削減により大幅な車両転配が行われるが、引き続き郡山に留まり磐越西線・東線・只見線・会津線の普通列車で活躍した。しかし国鉄末期のダイヤ改正により急行の減車が行われると状態の良い後期車が普通列車に充当されるようになると特殊装備の800番台は真っ先に淘汰対象となり、1985年4月18日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーはWP50へ更新されており、それに伴い正面窓下の手すりが下がっているのは郡山地区の標準形態である。放送用ジャンパ線受は、ステップ下部に台座付きで設置されている。テールライトは内ばめ式のままである。タイフォンは回転蓋式のシャッターが取り付けられている。
側面はほぼ原形のままである。便所窓位置が高いのが800番台の特徴である。
屋根上は、原形のままである。
床下はほぼ原形であが、複線用スノープロウを装備している。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る