キハ58 1013



1966年11月14日新潟鉄工製の7-2次車で、昭和41年度本予算で高松機関区へ配置された。同一ロット1013・1014両車とも高松へ配置された。高松では四国島内の急行列車で使用され、1971年に冷房化された。国鉄末期のダイヤ改正で急行列車の削減が続いたが当車は引き続き急行運用に就き、そのままJR四国へ継承された。、1988年3月2日付けでバケットシート化され、1988年10月18日付けで四国色に変更された。バケットシート化により急行の自由席で使用されたが、1989年7月ダイヤ改正でキハ185系の増備により急行の特急格上げが進み、当車は1989年8月26日付で徳島へ転属した。しかし徳島での活躍は短く、1990年3月に徳島へ1000形が投入されると後期車ながら真っ先に余剰となり、1990年3月31日付で廃車となった。

前面は、後期車であることから、前面補強未施工のまま一生を終えている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが運転席窓下の手すりは手を加えられていない、四国標準の形態。制御用KE53ジャンパ受栓の位置は、四国標準に位置に改造されている。タイフォンカバーは、シャッター付からスリット状に改造されている。当ロットから標識灯掛けが台座無しになっている筈であるが、新潟鉄工製は従来の台座付のまま落成した。当車もその形態の1両である。
側面は原形を良く保っているが、汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋が設けられている。四国共通の改造で、乗降扉隅の丸窓が撤去され完全になくなっている。
屋根上は、前位側デッキの通風器が残存している。それ以外は標準的な冷房車の形態である。
床下は概ね原形であるが、後位側に汚物処理装置が設置されている。


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