キハ58 1024



関西地区で団臨や修学旅行用として2000年代まで使用された車両。

1967年3月16日富士重工製の7-2次車で、昭和41年度第1次債務で梅小路機関区に新製配置された。同ロット1022〜1024では、1023・1024が梅小路へ配置された。梅小路ではキハ55系に代わり京都発着の急行「志摩」「しらはま」で使用されるが、組織変更で梅小路の配置は1972年に向日町へ移管された。その後は一貫して両急行に使用され、1985年に宮原機関区が向日町へ統合された後は、急行「みまさか」「たかやま」で使用され、そのままJRへ継承された。急行「みまさか」の廃止、「たかやま」のアコモ改造後は団臨に主に使用された。1996年3月には組織改正で向日町運転所は京都総合車両所と名称を変えたが、運用の実態は同じであった。しかしながらキハ58系の老朽化により波動輸送がキハ181系化されることになり、2003年6月12日付けで廃車になった。

外観的には、関西地区の標準形態を保っている。
前面は、後期車であり前面補強はされていない。正面窓上の通風口・水切りは残っている。運転室側にデフロスタが取り付けられている。ワイパーは強化型のWP50へ更新されており、運転席窓下の手すりは、これを避けるべく短くなっているのは関西地区特有の形状である。タイフォンカバーは国鉄時代にスリット状へ改造されている。テールライトは新製時から外ばめである。制御ジャンパ受栓は、初期冷房車の位置に移設されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有の位置に移設されている。当次車からはフックが台座無しの筈であるが、富士重工製の当車は旧態の台座ありで落成している。
側面では、乗降ドア隅の丸穴はHゴムが黒くなったものの残存しているのは関西地区の標準。乗務員室窓バランサー点検蓋は、原型のままである。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。
屋根上はデッキの通風器が撤去されている以外は冷房車の標準形態で特に目立つ点はない。
床下では、後位側に汚物処理タンクが設置されている以外は原型である。


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