キハ58 1030



1967年3月17日日本車両製の7-2次車で、昭和41年度第1次債務で梅小路機関区に新製配置された。同ロット1028〜1030全車が梅小路へ配置された。梅小路ではキハ55系に代わり京都発着の急行「志摩」「紀ノ川」で使用されるが、組織変更で梅小路の配置は1972年に向日町へ移管された。その後も一貫して両急行に使用され、1985年に宮原機関区が向日町へ統合された後は、急行「みまさか」「たかやま」で使用され、そのままJRへ継承された。急行「みまさか」の廃止、「たかやま」のアコモ改造後は団臨に主に使用された。しかし1991年5月14日、「世界陶芸祭しがらき号」として運用中に信楽高原鉄道内で1023・595と共に正面衝突事故に遭遇し、当車は先頭車ではなかったものの損傷した。事故後復旧されて再度復帰したかどうかは不明であるが、1993年に代替の1051・1125が転入すると入れ替わりで5月31日付で廃車となった。

前面は、後期車であり前面補強はされていない。正面窓上の通風口・水切りは残っている。運転室側にデフロスタが取り付けられている。ワイパーは強化型のWP50へ更新されており、運転席窓下の手すりは、これを避けるべく短くなっているのは関西地区特有の形状である。タイフォンカバーは原形のシャッター式のままである。テールライトは新製時から外ばめである。制御ジャンパ受栓は、間隔の空いた位置に移設されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有のタイフォンとテールライトの間へ移設されている。当次車からはフックが台座無しである。
側面では、乗降ドア隅の丸穴が残存しているのは関西地区の標準。乗務員室窓バランサー点検蓋は、原形のままである。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。
屋根上はデッキの通風器が撤去されている以外は冷房車の標準形態である。クーラーは全てメッシュタイプのルーバーとなっている。
床下では、後位側に汚物処理タンクが設置されている以外は原形である。


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