キハ58 1050 → キハ58 6002



急行「たかやま」専属に改造された車両。

1967年6月13日富士重工製の7-2次車で、昭和41年度第2次債務で梅小路機関区に新製配置された。同ロット1050〜1052全車が梅小路へ配置された。梅小路ではキハ55系に代わり京都発着の急行「志摩」「はまゆう」で使用されるが、組織変更で梅小路の配置は1968年に向日町へ移管された。その後は一貫して両急行に使用され、1985年に宮原機関区が向日町へ統合された後は、急行「みまさか」「たかやま」で使用され、そのままJRへ継承された。急行「みまさか」の廃止は「たかやま」に使用され、1990年より「たかやま」のアコモ改造が始まった際には種車に抜擢され、1990年12月28日付でアコモ改造の上キハ58 6002へ改番された。その後は急行「たかやま」専属車として活躍したが、1999年12月4日のダイヤ改正で「ワイドビューひだ」へ格上げされ、2000年1月24日付で廃車となった。

外観的には、関西地区の標準形態を保っている。
前面は、後期車であり前面補強はされていない。正面窓上の通風口・水切りは残っている。運転室側にデフロスタが取り付けられている。ワイパーは強化型のWP50へ更新されており、運転席窓下の手すりは、これを避けるべく短くなっているのは関西地区特有の形状である。タイフォンカバーは新製時のシャッター付きのままである。テールライトは新製時から外ばめである。制御ジャンパ受栓は、間隔の空いた位置に移設されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有の位置に移設されている。当次車からは標識灯掛けフックが台座無しである。
側面では、乗降ドア隅の丸穴はHゴムが黒くなったものの残存しているのは関西地区の標準。乗務員室窓バランサー点検蓋は、原型のままである。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。
屋根上はデッキの通風器が撤去されている。またアコモ改造時に通風器がハーフガーランドベンチレータへ交換されている。クーラーは全てスリットタイプのルーバーとなっている。
床下では、後位側に汚物処理タンクが設置されている以外は原型である。


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