キハ58 1108



1968年6月24日新潟鉄工製の8-3次車で、昭和42年度第3次債務で美濃太田へ配置された。同一ロットの1105〜1108のうち、1107・1108が美濃太田へ配置された。美濃太田では急行「のりくら」を中心に高山本線で活躍した。当車の冷房化は遅く1977頃であった。国鉄末期には急行「のりくら」は徐々に格上げ・廃止され、「61-11改正」では急行運用は名古屋へ集約された後は普通列車運用のみとなり、そのままJR東海へ継承された。1989年のキハ11投入の際には伊勢の経年車を置き換えるため1989年3月4日で伊勢へ転出した。その後は紀勢本線で活躍したが、1994年の、快速「みえ」へのキハ75系投入によるキハ58系整理の際には当車は美濃太田へ転出し、美濃太田の経年車と交代した。美濃太田では武豊線にキハ48を供出した関係で高山本線の普通列車で使用され、最後は1999年のキハ75・キハ11の追加増備によるキハ58系全廃計画により2000年2月1日付で廃車となった。

前面は、ワイパーは原型のWP35のままで、手すり類も原型のままである。制御用KE53ジャンパ受栓は、左右離れた位置に設置され、ステップは原型の位置のままである。放送ジャンパ受栓は、原型の、ステップの下に設置されている。タイフォンカバーは、原形のスリット式のままである。なお当車はデフロスタが取り付けられており、モデルチェンジ1100番台では珍しい。
側面は、ほぼ原型であるが、乗降ドア隅の丸穴が板で塞がれている。
屋根上は、冷房化後手を加えられておらず標準的な冷房車の形態である。
床下機器は原型であるが、すべて灰色で塗装されているのは晩年の東海地区の特徴である。


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