キハ58 1118




1968年6月7日富士重工製の8-3次車で、昭和42年第3次債務で館山へ配置された。当ロット1117〜1119全車が館山配置である。館山へは夏季海水浴輸送用の仮配置で、夏季輸送終了後の9月3日に1117〜1119揃って福知山へ転属した。福知山ではキハ55系に混じり、山陰本線・福知山線の急行「丹後」「丹波」等で使用された。当車は長らく非冷房であったが、キハ58系冷房化最末期の1980年に冷房化された。国鉄末期の「60-3改正」では和歌山から状態の良いキハ58系が大量に福知山地区へ転入し、また国鉄最後の「61-11改正」で福知山線が電化され、福知山配置車は大幅に入れ替えとなったが、当車は後期車でありそのまま福知山に留まり急行「丹後」や普通列車で使用され、JR西日本へ継承された。JR化後も引き続き急行「丹後」「但馬」で使用されていたが、1992年より開始されたアコモ改造の種車にはモデルチェンジ車は選ばれず、晩年は急行の自由席車両として使用されていた。これはワンマン化改造されて普通列車専業となった兄弟の1117とは対照的であった。1996年3月16日の山陰本線綾部電化で急行「丹後」は全廃となり、当車は活用されないまま1997年6月24日付で廃車となった。廃車後はタイ国鉄へ譲渡された。

前面は、正面窓上の通風口が埋められている。福知山時代に後藤工場にて前面補強が施工されているが、他のモデルチェンジ車とはワイパー部の仕上げが異なり、平窓車のような形態になっている。運転室側正面窓下の手すりも、短いものに改造されている。ワイパーはWP35のままである。放送用ジャンパ受栓位置は福知山標準の、タイフォン上部へ移設されている。
屋根上は、モデルチェンジ車冷房車の標準であるが、デッキ上部の通風器は撤去されている。
側面は、ほぼ原型である。
床下機器もほぼ原型である。


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