JR化後「ふれあいSUN-IN」へ改造され、JR西日本の気動車ジョイフルトレインとしては末期まで使用された車両。

1968年7月2日富士重工製の8-3次車。昭和42年第3次債務で勝浦に仮配置され、房総地区の夏季海水浴臨に使用された後に、1968年9月1日付で本来の米子機関区へ配置された。同一ロット1123～1125全てが同じ動きを辿り米子へ配置された。米子では急行「だいせん」「伯耆」で使用され、比較的早期の1970年度には冷房化された。JR化直前には山陰地区でも急行の縮小が行われ当車はJR化直前の1986年3月31日付でお座敷気動車に改造されることになり、後藤工場でキロ59 505へ改造された。このままJRへ継承され、1997年には組織改正で後藤総合車両所配置と名称が変わったが、実態はそのままであった。山陰本線の高速化でキハ126系が投入されキハ58系が淘汰された際に当車も老朽化を理由に運用停止し、2008年11月17日付で廃車となった。

外観的には、ふれあいSUN-INへ改造されているものの、原型をよく残していた。
前面は、正面窓上の通風口が埋められている。前面補強は施工されておらず、正面窓下の手すりも原型のままである。
側面では、乗降ドア隅の丸穴が残っている。改造により一部の窓と前位側の乗降扉が埋められている。また窓は固定式に改造されている。タブレットキャッチャーは最後まで残ったままだった。また、後位側には循環式汚物処理装置用の点検口が設置されている。
屋根上は、後位側の冷房が１つ撤去され、冷房準備車に似た蓋がしてある。また換気扇が増設されている。モデルチェンジ車ながら、水タンクが平窓車の延命車のような角型のものに交換されていた。
床下機器は原形で、台車は原色の黒であった。また、ジョイフルトレインとして各地へ入線することから、汚物処理装置が取り付けられていた。

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