キハ58 1127




1968年7月10日富士重工製の8-3次車で、昭和42年第3次債務で勝浦へ配置された。同一ロットの1126〜1128全車が勝浦経由で米子・鳥取へ配置された。勝浦へは夏季海水浴輸送用の仮配置で、夏季輸送終了後の9月1日に米子へ転属した。米子では急行「だいせん」「伯耆」で使用された。当車はキハ58系冷房化再末期まで非冷房であったが、1980年度に冷房化された。同時期に米子では1124と1130も非冷房であったが、この2両は非冷房が災いし地方路線へたらい回しにされたのとは対照的であった。1986年3月3日には運用移管で鳥取へ転出、引き続き山陰本線の普通・快速列車や急行で使用され、そのままJR西日本へ継承された。JR化後も快速「とっとりライナー」等で使用され、1999年2月15日付で延命工事が施工された。しかし2001年のキハ126系投入で余剰気味となり、老朽化のため2004年3月19日付で廃車となった。

前面は、正面窓上の通風口が埋められている。後藤工場標準の前面補強が施工されており、運転室側正面窓下の手すりも、短いものに改造されている。ワイパーはWP35のままである。放送用ジャンパ受栓位置は原型の、ステップ下部にある。
屋根上は、モデルチェンジ車冷房車の標準であるが、デッキ上部の通風器は撤去されている。延命工事施工車なので、雨どいが埋め込み式へ改造されている。
側面では、乗降ドア隅の丸穴はHゴムが黒くなったものの残存しているのは山陰地区の標準。タブレットキャッチャー取付座と保護板は撤去されている。その他は原型のままである。
床下はほぼ原型のままである。


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