キハ58 1136



JR四国最後の1100番台車。

1968年12月9日新潟鉄工製の8-4次車で、昭和43年度民有債で高松機関区に新製配置された。同一ロットは当車のみであった。高松では1970年に冷房化され、長く四国全域の急行列車で使用された。「55-10改正」で四国内急行編成が見直された際に捻出され、当車は徳島の若番車を置き換えることとなり、1980年10月1日付で徳島へ転出した。徳島では急行「阿波」「むろと」「よしの川」等徳島をベースに使用された。そしてそのままJR四国へ継承された。JR化後は1988年4月のダイヤ改正でそれまでの急行「阿波」が全て特急「うずしお」へ格上げされ、当車は1988年4月22日付でローカル輸送用に高知へ転出する。高知では1988年11月24日付で四国色へ変更され普通列車で使用されたが、ワンマン運転対応の1000系が大量投入され始め当車は余剰となり、1992年9月30日付で廃車となった。四国ではモデルチェンジ車は車齢が若いにも関わらず長生きしなかった。

前面は、ワイパーは原形のWP35のままで、手すり類も原形のままである。制御用KE53ジャンパ受栓・冷房電源ジャンパ栓も四国標準の位置である。その他概ね原形のままである。
側面は、概ね原形であるが、JR化後にタブレットキャッチャー台座やタブレット保護板等がすべて撤去されている。また汚物処理装置の点検蓋が便所側面に設けられている。
屋根上は、冷房化後手を加えられておらず標準的な冷房車の形態である。
床下機器もほぼ原形であるが、後位側では、汚物処理タンクが設置されている。また、正面スカートに取り付けられていたスノープロウは撤去されている。


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