キハ58 1517 → キロ59 503



1968年3月21日新潟鉄工製の8-2次車で、昭和42年度第二次債務で青森運転所へ配置された仲間の1両。同一ロット1516〜1519全車が青森へ配置されている。青森では急行「しらゆき」等で使用され、1972年頃には冷房化された。1973年には青森運転所が手狭になったことから急行気動車は盛岡・秋田へ転出することとなり、冷房化された当車は急行「しらゆき」指定席車として1973年4月7日付で秋田へ転出した。秋田では冷房車であることから引き続き幹線急行「しらゆき」で優先的に使用された。秋田では東北新幹線開業に伴う「57-11改正」で多くの仲間が移動するが、引き続き秋田に留まり、急行「むつ」等で使用された。しかし「60-3改正」で特急に格上げされ秋田の冷房キハ58運用は消滅し、当車はジョイフルトレイン「エレガンスアッキー」の種車に選ばれ、1985年9月18日付でキロ59 503へ改造された。改造時は山形配置であったが、1986年3月3日には秋田に転出し、そのままJR東日本へ継承された。JR化後も引き続き団体列車で使用され、1990年8月には機関が新潟製DMF13HZへ換装された。しかしながら団体輸送の減少と車両の老朽化により、1997年6月2日付で廃車となった。

前面は、正面窓上の通風口が撤去されている。前面補強はJR化後の土崎工場施工であり、補強鉄板の縁が目立たない。ワイパーは強化型のWP50に更新されているが、正面窓下の手すりは変更されていない、秋田地区標準スタイル。タイフォンカバーは新製時からのシャッター付である。放送用ジャンパ受栓は原型のままの、ステップ下部に設置されている。デフロスタは、モデルチェンジ車は熱線入りガラスのため付いてない。貫通扉に、愛称標示窓が取り付けられている。
屋根上は前位寄りのクーラーが1つ撤去され、冷房準備車のような蓋が設けられている。
側面は、機関換装時に給水口が埋められている。乗降ドア下部の丸穴は撤去されている。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。キロ59改造時に前位側の乗降扉と戸袋窓が埋められている。
床下では、機関は新潟製DMF13HZへ換装されており、同時に機関予熱器が撤去されている。国鉄秋田時代に汚物処理装置が取り付けられている。油タンクは、角型のものに交換されている。


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