1968年12月9日新潟鉄工製の8-4次車で、昭和43年度民有で新潟運転所へ配置された仲間の1両。同一ロットでは1533が同日に新潟へ配置されている。1500番台では1533とともに唯一の8-4次車であった。新潟では急行「赤倉」「羽越」「いいで」等で使用された。東北新幹線開業に伴う「57-11改正」で急行廃止により余剰となり、小海線のキハ55系置き換えのため1982年11月20日付で中込機関区へ転出した。そして中込配置のままJRへ継承された。1991年4月にはカミンズ製DMF14HZへ機関換装されている。1990年より小海線にキハ110系投入が始まり、当車はモデルチェンジ車で状態も良いことから活用されることになり、1992年1月11日付で新津運輸区へ転出した。新津転属後は新潟色へ変更された。1533は、磐越西線へのキハ110系投入時に小牛田へ転出したが当車は新津に残り米坂線を中心に使用されたが、1998年にキハ110系化で飯山線を追われたキハ52が大量に新津へ転入し、当車は1998年9月30日付で廃車となった。

前面は、正面窓上の通風口が埋められている。前面補強はJR化後の郡山工場タイプであり、台座の付いた正面窓下手すり及び台枠付近のアンチクライマーが特徴である。ワイパーは原型のWP35のままである。タイフォンカバーは中込時代に長野タイプのスリット式に改造されており、豪雪地域の新津でもこの形態で使用されていたのは特異であった。制御用ジャンパ受栓は冷房車と同様の位置にあり、これは当次車の新製時からの形態であった。放送用ジャンパ受栓は平窓後期車のような形態であり、珍しい。モデルチェンジ車では珍しく、デフロスタが取り付けられている。
屋根上は、モデルチェンジ車で唯一水タンクが新潟標準の平べったい形状のものを取り付けており、珍しい。
側面は、機関換装時に給水口が埋められている。乗降ドア下部の丸穴は鉄板で塞がれた形態である。新潟地区では側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。
床下では、機関はカミンズ製DMF14HZへ換装されている。機関換装と同時に機関予熱器が撤去されている。油タンクは角型のものに交換されている。

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