キハ65 36



1970年6月18日日本車輌製の4次車で、昭和44年度第3次債務で高松運転所へ配置された。同一ロット33〜36全車が高松へ配置されている。高松では比較的平坦な徳島地区を除く四国全域の急行列車の冷房化に使用された。国鉄末期まで用途は変わらず使用され、そのままJR四国へ継承された。JR化後は1989年2月3日付で「四国色」へ変更されたが、1989年7月22日ダイヤ改正ではキハ185系投入による大規模な特急格上げがあり、早くも余剰となってしまう。しかし当時JR九州では勾配路線急行用にキハ65を必要としており、1989年10月24日付でJR九州へ移籍し、熊本運転所へ配置された。熊本では1990年1月26日付で「九州急行色」に塗り替えられ、急行「えびの」「くまがわ」で活躍を始めた。1993年頃より急行「えびの・くまわが」用として青色ベースに「シーガイア」のロゴをあしらった新塗装が登場し、当車も塗り替えられた。熊本では四国時代のバケットシートのまま活躍し、リクライニングシートの他車に比べ見劣りすることから、通常は主に普通列車で使用されていた。その後1999年には増結の機会も減ったことから1999年10月で大分へ転出し、シーガイア色のまま豊肥本線・久大本線の普通列車で使用されるようになった。その後、大分で運転されていたトロッコ列車を専用車両化することになり当車がその車両に抜擢され、2002年10月16日付で「TORO-Q」塗装へ変更された。変更後は同色のキハ58 569と組みトロッコ列車をメインに使用され、閑散期には他車に混ざり普通列車でも使用された。その後2010年頃になるとキハ58系の存在自体が珍しくなり当車は急行色への塗戻しの対象となり、2010年1月29日付で急行色へ復元ざれた。その後は波動輸送や団体・臨時列車に使用されたが、2013年6月24日付で廃車・解体された。

前面は登場時とあまり変わっていないが、TORO-Qへ改造された際に取り付けられたヘッドマークステイが目立っている。
側面もほぼ原形のままであるが、タブレットキャッチャーの取り付け座及びドア横の保護板が撤去されている。
屋根上はほぼ原形のままである。排気口が屋根から若干飛び出しているのは後年の九州での改造である。
床下はほぼ原形である。末期には台車等の一部部品がグレーで塗装されている。


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