キロ26 1



1961年3月31日帝国車両製の1-1次車で、昭和35年度民有債で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット1〜5全車が苗穂へ配置されている。当車は非冷房車として落成している。同グループはキハ58系で最も初期に投入されている。苗穂ではまず前年よりキハ55系で運行されていた急行「すずらん」の置き換え及び1961年4月より運行開始した急行「狩勝」で使用開始した。その後は急行の増発に伴い活躍の範囲を拡げていった。1967年には札幌運転区の拡充により札幌へ転属したが、1969年10月には札幌のキハ56系により代走「北斗」を担当することになり函館のキロ26 200番台と交換され、当車は函館へ転属した。1970年3月に代走は終了し再びキロ26 200番台と交換され札幌へ戻った。「47-3改正」では道内特急の増発により急行の受け持ち変更が行われ、当車は函館へ転属した。函館では急行「宗谷」「すずらん」で使用されたが、転属後間もない「47-10改正」では需給の関係で1972年9月30日付で札幌へ転属している。その後は「53-10改正」により急行「狩勝」の受け持ち区の変更が行われ、当車は1978年9月28日付で釧路へ転属した。釧路では前述の「狩勝」で使用されたが、「55-10改正」で捻出されたキロ26 107に置き換えられ、1980年12月17日付で廃車となった。

側面は、1-1次車特有の直線状の腰折れが特徴である。それ以外は1-2次車以降とほぼ同様である。また冷房発電セット用の吸気口が2-4位側側面に設けられている。
屋根上は、元非冷房車のため屋根が高く、冷房化に際しクーラー脇に押込み通風器が設置されている。クーラーは角型と標準型が混じって搭載されている。
床下は、4DQ-11P発電セットを搭載している。


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