キロ26 104



1965年4月8日帝国車両製の6-4次車で、昭和39年度第3次債務で札幌運転区に新製配置された。同一ロットは当車のみで、また6-4次車のキロ26も当車1両のみである。当車は冷房準備車として落成している。札幌では苗穂機関区と共に道内全域の急行で使用されたが、次第に千歳線・室蘭本線の急行を主体に運用されるようになった。冷房化は1968年までに行われている。その後は主に急行「ちとせ」「かむい」で活躍し、「55-10改正」で急行「ちとせ」が大幅削減されると残った季節急行「すずらん」の運用で使用された。その急行「すずらん」も「59-2改正」で廃止され、当車は1984年2月2日付で苗穂へ転出した。苗穂では最後まで残っていた急行「大雪」「かむい」の運用で使用されたが、「60-3改正」ですべての急行グリーン車が外されると余剰となり保留車となる。そしてそのまま活用されることなく国鉄末期の1987年2月5日付で廃車となった。廃車後は三笠鉄道記念館で保存され、2019年4月1日現在も現存する。

側面は、ほぼ原形のままであるが乗降ドア下部隅の丸窓は国鉄時代末期から板で塞がれている。また冷房発電セット用の吸気口が2-4位側側面に設けられている。
屋根上は、元冷房準備車であり屋根が低いタイプである。クーラーは角型と標準型が混じって搭載されている。
床下は、4DQ-11P発電セットを搭載している。


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