キロ26 107



1966年3月31日帝国車両製の6-6次車で、昭和40年度第1次債務で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット106・107両車とも苗穂に配置されている。当車は冷房準備車として落成している。新製後すぐに受け持ち区の変更により1966年度中に池田へ転属し、主に急行「狩勝」で使用されるようになる。冷房化は1968年までに行われている。1975年7月のダイヤ改正では再び受け持ち区の変更が行われ、当車は1975年7月19日付で旭川へ転属した。旭川では急行「狩勝」「かむい」等で使用された。北海道内急行の削減が始まった「55-10改正」では旭川担当の「狩勝」「かむい」運用からグリーン車が外され、当車は釧路の老朽キロを置き換えるため1980年9月29日付で釧路へ転属した。釧路では再び急行「狩勝」で使用された。「59-2改正」ではグリーン車組み込み運用の減少により余剰となるが、比較的車齢が若いため1984年2月5日付で苗穂へ転出した。苗穂では最後まで残っていた急行「大雪」「かむい」の運用で使用されたが、「60-3改正」ですべての急行グリーン車が外されると余剰となり保留車となる。そしてそのまま活用されることなく国鉄末期の1986年度中で廃車となった。廃車後は小樽鉄道記念館(現小樽総合博物館)に保存され、2019年4月1日現在も現存する。

側面は、汚物処理装置が取り付けられた際に点検蓋が設けられている。また腐食対策からか、乗務員室下降窓部にバランサー点検蓋が設けられ、車端部の強制換気排気口は撤去されている。また冷房発電セット用の吸気口が2-4位側側面に設けられている。
屋根上は、元冷房準備車であり屋根が低いタイプである。クーラーは角型と標準型が混じって搭載されている。
床下は、4DQ-11P発電セットを搭載している。便所部床下にはキロ26では珍しく汚物処理装置が取り付けられている。


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