キロ27 1



1961年4月15日日本車輌製の1-1次車で、昭和35年度債務で長野機関区に新製配置された。同一ロット1〜3共に長野へ配置された。当車は碓氷峠アプト式区間通過用の専用車で、信越本線の急行「志賀」で使用開始し、増備車の登場に伴い「丸池」「とがくし」「妙高」および中央西線の「ちくま」で使用された。しかし登場から年も浅い1963年10月のダイヤ改正で碓氷峠は新線に切り替えられアプト式は廃止となり、また長野までの電化も完成したため碓氷峠を通過する急行は縮小され、直江津へ直通する「妙高」のみとなった。以降は主に中央西線の急行に使用されるようになり、急行「ちくま」「きそ」の他長野周辺の急行「すわ」「のべやま」で使用された。また1971年からは新潟のキハ58系に代わり急行「越後」でも使用されるようになる。以降はキロ27はこの急行「ちくま〜ゆのくに・越後」系統で使用されたが、1978年10月1日改正で同急行が電車化・特急格上げされ、当車は1978年10月11日付で廃車となった。

側面はおおむね原形であるが、4DQ-11P発電セットが搭載された際にこれの吸気口が2-4位側へ設けられている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。


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