キロ28 12



1961年6月24日帝国車両製の1-2次車で、昭和36年度本予算(内示)で松本機関区に新製配置された。同一ロット11〜14全車が松本へ配置された。当車は新製時は非冷房車である。松本では中央東線の急行「アルプス」を中心に活躍を開始した。松本での活躍は短く、1963年上期に長大編成対応のキロ28 100番台とキロ58が投入されると捻出され、玉突きで1963年5月13日付で青森へ転出した。同年10月のダイヤ改正では運用移管等で盛岡に転じて東北本線の急行で活躍した。1965年には新製冷房車が東北へ投入され、当車は玉突きで1965年11月4日付で高崎へ転じ、準急「草津いでゆ」にグリーン車が組み込まれることになった。しかし1967年7月1日のダイヤ改正で長野原線は電化され当車は捻出され、同年夏は房総地区の夏季輸送用に千葉へ転出し、夏季輸送終業後に高松へ転属した。高松では長く活躍し1970年代後半まで徳島地区を除く四国全域の急行で活躍した。1977年3月の時刻改正では1975年11月の奥羽本線電化により特急「つばさ」を追われたキハ181系が四国で運用を開始し「しおかぜ」が1往復増発され、「うわじま」の1往復が格上げされた。これによりキロ28の1両が余剰となり当車は1977年5月4日付で広島へ転じたものの間もなく同年11月13日付で鳥取へ転属した。しかし当時は既に急行用グリーン車は余剰気味であり、同車は1980年2月26日付で床下機器を譲りキユニ28 17へ改造された。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セットが搭載された際にこれの吸気口が2-4位側へ設けられている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る