キロ28 16 → キハ28 5003



1961年6月30日帝国車両製の1-2次車で、昭和36年度本予算(内示)で高松機関区に新製配置された。同一ロット15〜18のうち、15〜17が高松へ配置された。当車は新製時は非冷房車である。高松では四国全域の急行で使用されたが1963年7月には冷房の量産先行車であるキロ28 110が投入され、当車はこれと交代する形で1963年8月15日付で名古屋へ転じた。名古屋では主に中央西線の急行「きそ」で活躍したが、1964年の100番台車の投入により捻出され、一旦北海道夏季輸送用に1964年5月27日付で函館へ転属の後、1964年9月13日付で広島へ転じた。広島では急行「青島」等九州方面の急行で主に活躍したが、1966年には量産冷房車の投入により捻出され、玉突きで1966年2月13日付で古巣の高松へ戻った。高松では急行の増発に用いられ、全域の急行で活躍した。高松での活躍は長く続き、1980年11月1日より四国内の営業施策変更により急行のグリーン車は普通車指定席へ格下げされキハ28 5003へ改番された。その後も急行で活躍したが四国内の元グリーン車は経年車が多く他区より転入の後期車で置き換えられる流れが進み、当車は「60-3改正」で宮原より転じたキロ28 2310改番の5217と交代する形で1985年3月15日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セットが搭載された際にこれの吸気口が2-4位側へ設けられている。四国では早くから汚物処理装置が取り付けられており、その点検蓋が設けられている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。なお当車は晩年小判型のAU13クーラーを搭載していた。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。また便所床下には汚物処理装置が取り付けられている。水タンクは新型のFRP製に更新されている。


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