キロ28 25 → キハ28 5006



1961年9月27日帝国車両製の1-2次車で、昭和36年度本予算(内示)で米子機関区に新製配置された。同一ロット24・25両車とも米子へ配置された。当車は新製時は非冷房車である。当車は山陰本線の急行で活躍したが1965年には100番台の新製冷房車が投入され、当車は玉突きで高松へ転属した。高松では1980年代まで徳島地区を除く四国全域の急行で活躍した。1980年11月1日より四国内の営業施策変更により急行のグリーン車は普通車指定席へ格下げされキハ28 5006へ改番された。その後も急行で活躍したが四国内の元グリーン車は経年車が多く他区より転入の後期車で置き換えられる流れが進み、当車は「59-2改正」で大分より転じたキロ28 2204改番の5215と交代する形で1984年11月12日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セットが搭載された際にこれの吸気口が2-4位側へ設けられている。四国では早くから汚物処理装置が取り付けられており、その点検蓋が設けられている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。なお当車は晩年小判型のAU13クーラーを搭載していた。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。また便所床下には汚物処理装置が取り付けられている。水タンクは新型のFRP製に更新されている。
この車は妻面に特徴があり、通常キロのデッキゴミ箱は外妻に飛び出していないが、当車はキハ車に準じて外妻に半埋め込みでゴミ箱が設けられた変形車である。


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