キロ28 27 → キロ28 2027



1961年9月30日帝国車両製の1-2次車で、昭和36年度本予算(内示)で松本機関区に新製配置された。同一ロット26〜28のうち、当車のみ松本へ配置された。当車は新製時は非冷房車である。松本では中央東線の急行「アルプス」を中心に活躍を開始した。松本での活躍は短く、1963年上期に長大編成対応のキロ28 100番台とキロ58が投入されると捻出され、玉突きで1963年4月27日付で広島へ転属した。しかし広島での活躍は短く同年12月6日付で長崎へ転属した。長崎でも長く活躍せず同年度中に需給の関係で大分へ転じ、久大本線・豊肥本線の横断路線急行で活躍した。1966年には新製冷房車が大分へ投入されたことにより玉突きで都城へ転属した。都城では急行「えびの」用として国鉄末期まで長く使用され、1979年11月9日付で冷房電源ユニットを4VKへ換装しキロ28 2027へ改番されている。しかし「55-10改正」で運用数が減少し余剰となるが若番車にも関わらず4VKを搭載していたため活用されることになり、1980年9月28日付で大分へ転属した。大分では急行「由布」「火の山」で活躍したが、「59-2改正」で九州内の全急行からグリーン車が外されると余剰となり、1985年11月20日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4VK冷房電源セットが搭載されている。水タンクはキロ28では珍しく新型のFRP製に交換されている。


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