キロ28 52



台車がDT27系に交換されたキロ28。

1962年4月25日帝国車両製の3次車で、昭和36年度第3次債務で秋田機関区に新製配置された。同一ロット49〜52のうち、当車のみが秋田へ配置された。当車は新製時は非冷房車である。秋田では急行「おが」など奥羽本線の急行を中心に羽越本線や支線系の急行でも活躍した。1965年には運用変更で青森へ転属し引き続き東北北部の急行で活躍するが、ヨンサントオ改正を前に気動車急行の縮小から1968年6月度で新潟へ転じた。新潟では急行「赤倉」のほか「いいで」「いなわしろ」等で活躍したが、1969年には一部運用が水戸へ移管され当車は1969年5月10日付で水戸へ転属した。水戸では急行「ときわ」「奥久慈」「いわき」で長く活躍した。しかし1976年7月改正で長崎本線電化によりキロ28 26・42が長崎から転属すると当車とキロ28 108は余剰となり、1976年8月12日付で廃車となった。キロ28の老朽廃車では早い部類であった。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セットが搭載された際にこれの吸気口が2-4位側へ設けられている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。また当車は水戸転入直後にキハ81系発生品のDT27系台車と交換されている。


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