キロ28 56 → キロ28 2056



1962年8月31日帝国車両製の4次車で、昭和37年度本予算で大分運転所に新製配置された。同一ロット53〜57のうち、当車のみが大分へ配置された。当車は新製時は非冷房車である。大分では従来のキロ25に代わり急行「ひまわり」「ゆのか」の他、久大本線・豊肥本線で使用開始した。その後も長く大分で活躍し、日豊本線の電化後は主に豊肥本線・久大本線系統の急行で使用された。1968年までに冷房化が施工され、更に1980年4月1日付で冷房発電セットが4VKへ換装され、2056へ改番された。その後も急行「由布」「火の山」で活躍したが、国鉄末期の「60-3改正」で九州内の急行からグリーン車が外されアコモ改造車を指定席に充てるという営業施策の変更が行われると余剰となり、1986年3月31日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4VK冷房電源セットが搭載されている。水タンクは原形の鋼製のままである。


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