キロ28 66 → キロ28 2066



1962年10月31日帝国車両製の4次車で、昭和37年度民有債で竹下気動車区に新製配置された。同一ロット63〜66のうち、当車のみ竹下へ配置された。当車は新製時は非冷房車である。竹下ではキロ25に代わり九州全域の急行で活躍を開始した。1963年10月のダイヤ改正時には需給の関係で長崎へ転属し、主に長崎本線系統の急行で使用されるようになった。しかし九州での活躍は長くなく、1964年5月に大分へ新製冷房車のキロが投入されたこともあり余剰となり、まず北海道の夏季輸送で使用されることとなり1964年6月14日付で函館へ転属し、夏季輸送終了後の9月15日付で広島へ転属した。広島では主に急行「青島」や芸備線急行の「ちどり」「たいしゃく」で活躍した。「50-3改正」では山陽新幹線博多開業に伴い急行「青島」が廃止され広島のキロ28に余剰が発生したが、他区へ転用されることになり1975年10月25日付で兄弟の64と共に豊岡へ転属した。なおこれに伴い豊岡ではキロ28の5と32が廃車となっている。豊岡では急行「丹波」「丹後」「但馬」で長く活躍し、0番台車ながら1979年4月28日には運用の効率化のため冷房発電セットが4VKへ換装され、2066へ改番された。その後も同急行で活躍したが、「60-3改正」で山陰西部の急行削減により鳥取から状態の良いキロ28が豊岡へ転属すると余剰となり、1986年1月23日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4VK冷房電源セットが搭載されている。水タンクは原形の鋼製のままである。


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