キロ28 71 → キハ28 5009



1962年11月28日帝国車両製の4次車で、昭和37年度民有債で高松運転所に新製配置された。同一ロット71〜74のうち、当車のみが高松へ配置された。当車は新製時は非冷房車である。高松では四国全域の急行で使用され、1968年までに冷房化されている。その後も一貫して四国の急行グリーン車として活躍し、キハ65が増備された1970年代後半には、当車を飛び越して前後へ冷房電源を給電できるよう、冷房用ジャンパ線の追設が行われた。1980年11月より四国内の営業施策の変更が行われ急行グリーン車は普通車指定席に格下げされることとなり、1980年11月1日付で「キハ28 5009」へ改番された。以降引き続き四国全域の急行で使用されたが、若番車への冷房電源の4VK化は施工されず他区から捻出された状態の良い車両により置き換えることとなり、当車は広島から転入のキロ28 2306改造のキハ28 5216と入れ替わる形で1984年6月20日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セットが搭載された際にこれの吸気口が2-4位側へ設けられている。汚物処理装置が取り付けられているので便所側面に点検蓋が設けられている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されているが、他区に見られる保護板は設けられていない。水タンクは新型のFRP製のものに交換されている。また便所には汚物処理装置が設けられている。


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