キロ28 77 → キロ28 2077



1962年12月5日帝国車両製の4次車で、昭和37年度民有債で米子機関区に新製配置された。同一ロット75〜78のうち、当車のみが米子へ配置された。当車は新製時は非冷房車である。米子では山陰本線。伯備線の急行で使用され、1968年までに冷房化されている。その後1969年5月に米子にキロ28 2500番台が投入されると当車は捻出され、キロ25の置き換えで1969年6月4日付で岩国へ転属した。岩国では一貫して急行「ちどり」で活躍した。1979年9月29日には運用の効率化のため冷房発電セットが4VKへ換装され、2077へ改番された。その後も同急行で活躍したが、「59-2改正」で岩国機関区が廃止され1984年2月1日付で広島運転所へ転属した。しかし「60-3改正」で急行「ちどり」からグリーン車が外されると余剰となり、1985年12月27日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。また広島地区の特徴として側面中央部窓下にサボ挿しが追設されている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4VK冷房電源セットが搭載されている。水タンクは原形の鋼製のままである。


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