キロ28 101



1963年4月20日帝国車両製の5-1次車で、昭和37年度第2次債務で松本機関区に新製配置された。同一ロット101〜104全車が松本へ配置された。当車は長大編成対応の非冷房車として落成した。松本では急行「アルプス」のグリーン車として同時に製造されたキロ58とペアで使用開始した。しかし早くも1965年7月には中央東線全線電化により急行「アルプス」は2往復を残し電車化され、この際に1エンジンのキロ28は全車転出することになり、まずは房総地区の夏季海水浴輸送に使用するため7月2日付で千葉へ転出の後、8月26日で新潟へ転じた。しかしすぐに需給の関係で1966年2月14日付で長野へ転じている。長野では急行「きそ」等中央西線の急行で主に使用されたが受け持ちの関係で1967年度中に名古屋へ転じている。名古屋では引き続き急行「きそ」の他、「紀州」「のりくら」等で活躍した。名古屋では長く活躍したが1976年10月に美濃太田のキロ28 2314と交換され当車は10月14日付で美濃太田へ転属した。しかし美濃太田では長く活躍せず1977年度中に新潟へ転属した。新潟では主に急行「いいで」「いなわしろ」で活躍したが「57-11改正」で同急行が廃止されると余剰となり、1983年9月20日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セットが搭載された際にこれの吸気口が2-4位側へ設けられている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。


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