キロ28 107 → キロ28 2107



1963年4月19日帝国車両製の5-1次車で、昭和37年度第2次債務で宮原機関区に新製配置された。同一ロット105〜108のうち、107・108が宮原へ配置された。当車は長大編成対応の非冷房車として落成した。宮原では急行「ゆのくに」「丹波」等で活躍した。1965年には宮原に冷房キロ28が増備されると当車は米子へ転属した。しかし1966年度には米子にも冷房キロ28が増備され、同年度に小牛田へ転属した。その後1968年までにAU13を搭載し冷房化されている。1972年3月改正では東北本線の急行「くりこま」が電車化された際に捻出され、同年3月10日付で広島へ転属した。広島では主に急行「青島」で活躍したが、山陽新幹線博多開業に伴う「50-3改正」で同急行が廃止されると1975年3月11日付で岩国へ転属し、急行「ちどり」で活躍した。1979年6月20日には運用の効率化のため冷房発電セットが4VKへ換装され、2107へ改番された。その後も同急行で活躍したが、「59-2改正」で岩国機関区が廃止され1984年2月1日付で広島運転所へ転属した。しかし「60-3改正」で急行「ちどり」からグリーン車が外されると余剰となり、1985年12月27日付で廃車となった。

側面はおおむね原形であるが、発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4VK冷房電源セットが搭載されている。水タンクは新型のFRP製のものに交換されている。


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