キロ28 108



1963年4月19日帝国車両製の5-1次車で、昭和37年度第2次債務で宮原機関区に新製配置された。同一ロット105〜108のうち、107・108が宮原へ配置された。当車は長大編成対応の非冷房車として落成した。宮原では急行「ゆのくに」「丹波」等で活躍した。1965年には宮原に冷房キロ28が増備されると当車は米子へ転属した。しかし1966年度には米子にも冷房キロ28が増備され、1966年9月17日付で小牛田へ転属した。その後1968年までにAU13を搭載し冷房化されている。小牛田では急行「千秋」等で使用されたが、1975年3月のダイヤ改正で山形担当の急行「ざおう」からグリーン車が減車されこれが小牛田へ転入し、当車は玉突きで1975年8月1日付で水戸へ転属した。なおこの転属により従来水戸にいたキロ28 83が廃車になっている。水戸では急行「ときわ」「奥久慈」「いわき」で活躍したが長続きせず、1976年7月改正で長崎本線電化によりキロ28 26・42が長崎から転属すると当車とキロ28 52は余剰となり、1976年8月12日付で廃車となった。キロ28 100番台では初の老朽廃車であった。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セットが搭載された際にこれの吸気口が2-4位側へ設けられている。
屋根上は元非冷房車のため屋根が高く、また冷房化に際しクーラー脇に押込通風器が設けられている。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。


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