キロ28 112 → キロ28 2112



1963年8月27日帝国車両製の5-2次車で、昭和38年度民有債で新潟運転所に新製配置された。同一ロット111〜114全車が新潟へ配置された。当車はAU12用の冷房準備車として落成した。新潟では急行「赤倉」「きたぐに(後の越後)」「いいで」等で活躍した。その後1968年までにAU13を搭載し冷房化されている。1969年には急行「赤倉」指定席車冷房化のためキロ28 2500番台が投入され、当車は玉突きで1969年6月3日付で水戸へ転属した。水戸では急行「ときわ」「奥久慈」「いわき」で活躍した。同急行での活躍は長く続き、運用効率を上げるため1980年3月31日付で冷房発電セットが4DQ-11Pから4VKへ換装され、2112へ改番された。しかし東北新幹線上野開業の「60-3改正」で急行「ときわ」が廃止されると余剰となり、1986年4月15日付で廃車となった。

側面はおおむね原形であるが、発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。
屋根上はAU13を搭載し冷房化されている。当車はAU12用の冷房準備車であったため、屋根高さが非冷房車と同じというグループである。
床下では、台車がキハ81系発生品のDT27系台車へ交換されている。冷房発電セットは3両給電の4VKへ換装されている。水タンクは原形の鋼製のままである。


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