キロ28 121


1970年代後半頃の姿

1963年10月1日帝国車両製の5-2次車で、昭和38年度民有債で広島運転所に新製配置された。同一ロット120〜124のうち120・121が広島へ配置された。当車はAU12用の冷房準備車として落成した。広島では「出島」「べっぷ」等、山陽本線から九州へ乗り入れる急行で活躍開始したが新製後間もなく長大編成対応車の交換と思われる転配が行われ、1963年度中に広島の120・121が山形に転じ、代わりに青森の63・64が広島に転じている。山形では主に急行「ざおう」のグリーン車として活躍し、1968年までに冷房化され、また1969年度に台車がキハ81系のDT27系に換装された。その後1975年3月改正で同急行からグリーン車が外されると小牛田に転じ、急行「あがの」「千秋」で使用された。しかし1980年10月改正で両急行からグリーン車が外されると余剰となり、1980年10月7日付で和歌山に転じたものの1981年12月11日付でキユニ28 22に改造された。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セットが搭載された際にこれの吸気口が2-4位側へ設けられている。
屋根上はAU13を搭載し冷房化されている。当車はAU12用の冷房準備車であったため、屋根高さが非冷房車と同じというグループである。クーラーキセは角型のものを搭載している。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。なお当車は台車がキハ81系譲りのDT27系台車に換装されている。


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