キロ28 130 → キロ28 2130



1964年2月21日帝国車両製の6-1次車で、昭和38年度第2次債務で秋田運転区に新製配置された。同一ロット129〜132のうち130〜132が秋田へ配置されている。当車はAU12用の冷房準備車として落成した。青森では急行「しらゆき」等東北北部の急行で活躍した。東北では車両の増備や運用変更による移動が激しく、1965年度には山形へ、1966年度には新潟へ転属している。新潟では急行「越後」「赤倉」「いいで」「いなわしろ」等で活躍したが、1971年に急行「越後」の運用が長野へ移管されると余剰となり、1971年4月27日付で千葉へ転属した。千葉では「犬吠」で使用された。その後1975年3月のダイヤ改正では総武本線電化により千葉気動車区は廃止され、当車は1975年3月13日付で和歌山へ転属した。和歌山では急行「きのくに」等で活躍し、1982年4月20日付で冷房発電ユニットを4VKに換装しキロ28 2130へ改番されている。しかし「60-3改正」で急行「きのくに」が特急格上げで全廃されると余剰となり、和歌山区消滅により書類上亀山へ転属する。その後当車は老朽化していた福知山のキロ28代替として活用され、1985年10月25日付で福知山へ転属している。しかし福知山での活躍は長くなく、「61-11改正」で福知山線電化により急行「丹波」が全廃されると余剰となり、1987年2月6日付で廃車となった。

側面は、客室窓が和歌山時代にユニット式に改造されて大きく姿を変えている。発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。
屋根上はAU13を搭載し冷房化されている。当車はAU12用の冷房準備車であったため、屋根高さが非冷房車と同じというグループである。クーラーキセは小判型の丸みのあるものが装備されている。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。


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