キロ28 137 → キロ28 2137



1964年3月11日帝国車両製の6-1次車で、昭和38年度第2次債務で名古屋第一機関区に新製配置された。同一ロット135〜138のうち136〜138が名古屋へ配置されている。当車はAU12用の冷房準備車として落成した。名古屋では急行「きそ」「紀州」「のりくら」など名古屋を起点とする急行で広範囲で活躍した。その後1968年までにAU13を用いて冷房化されている。1972年には金沢からキロ28 192が転入した関係で玉突きで米子に転じている。米子では急行「白兎」「だいせん」「伯耆」等で活躍したが1976年3月1日付で和歌山に転じている。和歌山では急行「きのくに」で活躍し、1981年3月24日付で冷房発電ユニットを4VKに換装しキロ28 2137へ改番されている。また同時期に側窓がユニットサッシ化されている。しかし1985年3月改正で急行「きのくに」が廃止されると余剰となり保留車状態で亀山へ転出後も活用されず、1987年2月10日付で廃車となった。

側面は、客室窓が和歌山時代にユニット式に改造されて大きく姿を変えている。発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。
屋根上はAU13を搭載し冷房化されている。当車はAU12用の冷房準備車であったため、屋根高さが非冷房車と同じというグループである。クーラーキセは6角形の角型のものが装備されている。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。


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