キロ28 144 → キハ28 5012



1964年5月29日帝国車両製の6-2次車で、昭和38年度第3次債務で高松運転所に新製配置された。同一ロット143・144両車とも高松へ配置されている。当車は新製時より冷房車である。高松では一貫して四国全域の急行グリーン車として活躍し、キハ65が増備された1970年代後半には、当車を飛び越して前後へ冷房電源を給電できるよう、冷房用ジャンパ線の追設が行われた。1980年11月より四国内の営業施策の変更が行われ急行グリーン車は普通車指定席に格下げされることとなり、1980年11月1日付で「キハ28 5012」へ改番された。以降引き続き四国全域の急行で使用されたが、若番車への冷房電源の4VK化は施工されず、他区から捻出された状態の良い車両により置き換えることとなり、当車は1986年1月9日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セット用の吸気口が2-4位側へ設けられている。また汚物処理装置が取り付けられているので便所側面に点検蓋が設けられている。
屋根上は、新製冷房車でありほぼ原形のままである。
床下では、後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されているが、他区に見られる保護板は設けられていない。水タンクはモデルチェンジ車に準じたFRP製のものに交換されている。また便所には汚物処理装置が設けられている。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る